ピリリの先読み時代

時代を先読みするアイデアを詰め込んでます

幼なじみのお父さんが職場のいじめで自殺した。今みんなに伝えたいこと。

仕事が嫌なら辞める選択肢を一番に


こんにちは、ピリリ(@tou_garash1)です。

こんな世間に拡散されてしまうような場所で、この記事を扱うか、大変悩みました。

が、やっぱりどう考えても、救えた命だったのでは…と思い、せめて私のブログを読んでくれている人だけでもという思いで、今これを書いています。

今日伝えたいことは一つだけ、「お金のために死なないで」です。

 

母とその人の関係

私は幼少期をマンションで過ごしました。(現在も実家はここです)

マンション内には同級生が11人おり、その中でも異性でよく遊んでいたのが、Aです。

幼少の頃の私は女の子同士で遊ぶのが苦手で、よくAとスマブラをして遊んでもらっていたのを覚えています。

そのAのお父さんが今回の主題の人。

Aのお父さんはマンション内の奥様と大変仲が良く、物腰やわらかな人で、うちの母もご近所付き合いをしている奥様のうちの一人でした。

Aのお父さんから我が家へ、実家でとれた竹の子やミカンなど、四季折々の野菜をおすそ分けしてくれるので、私が上京した後の少し寂しい母の支えにもなっていたと思います。

職場のいじめで休職

9月のある日、いつものように実家でとれた野菜を持ってきてくれた時、Aのお父さんから直接、職場のいじめによって夏ごろから休職していることを聞かされた母。

当時聞いていた印象では、「ちょっとしんどそうに見えた」くらいでした。

母もどれくらいまで話を深堀りして聞いてよいかわからず、いつまで休職なのかや、職場でどんな扱いを受けていたかまでは聞けなかったといいます。

が、冬になるにつれて、休職しているはずなのに、Aのお父さんの様子が悪いほうへと変化してきました。

近所の奥さんの前で泣くほど限界だったお父さん

11月、またいつも通り、母におすそ分けを持ってきてくれたAのお父さん。

しかし、Aのお父さんをみた母はその姿に驚愕しました。

体重が半分ほどになっていたからです。

Aのお父さんは100キロほどある人だったのですが、それがもう痩せこけて…

 

母の前で泣きながら、

「会社を辞めたい、でも家のローンが残ってて辞めれない…」

とひとこと。

 

「もう50歳になる幼なじみのパパが、近所の奥さんの前で泣かなあかんほど嫌な職場ってどんなんよ…」と母も涙していたほど。

実際にAのお父さんに会ってない私でも、その職場がいかにつらいところなのかが想像できました。

当時、私も前職を辞めて色々な傷を癒していた期間だったこともあり、「1年は休まないと心の傷はいえない」と母に言ったのを覚えています。

また母も、「泣くほど嫌で、二度と戻りたくないし戻れないと言っていたから、辞めればと言ったんやけど…」とアドバイスしたものの、ローンの返済という少し家庭内の事情も絡んできてどうしたものかと。

Aのお母さんはパート。

A自身は実家暮らしで就職しており、Aのお姉さんは結婚して嫁いでいます。

が、確かにA一家にとって収入の柱はお父さんです。

50歳という年齢から見ても、再就職は大変難しい局面ではあります。

しかし、二度と戻れないほどであれば、辞めるという選択肢はあるあずです。

が、精神的苦痛はAのお父さんの判断力をかなり狂わせました。

ローンの返済と辞めたい自分の間で悩み、周囲がどんなアドバイスをしようとも「それは〇〇だからダメ」と自ら生きる場所を狭くしてしまい、休職中もずっと職場復帰しないと、と自分を追い込んでいました。

最悪の事件が起こってしまった

そして12月に入った先週、タイトル通りの事件が起きてしまいました。

母は気が動転しすぎて、私のラインを探しても見つからないほどでした。

ようやく電話してきたときも、息継ぎがちゃんとできていないような話し方で、泣いていました。

私はしばらくAのお父さんには会っていなかったので少し客観的な立場ではありましたが、それでもローンのために…なぜ…保険金で支払えるとでも思ったのか…と言葉では言い表せないほどの無念を感じ、同時にふと、私に発信できることがあることに気付きました。

いま仕事がツライ状況な人がいる方

私は2019年の2月末に会社を辞めています。

当時はやりたくないことや、思っていたキャリア形成ができないことが原因で、

「この仕事向いてない」
「そもそも会社員が向いてないかもしれない」
「私はダメ人間なのかも」

の思いが強く、割と闇に落ちておりました。

さらに配偶者になる予定の彼氏に、メンタルがやばい状態で実は耳の聴こえや吐き気・頭痛・めまいがあることを伝えてなかったのもあって、すぐに社会復帰するようよく言われておりました。

なので私はAのお父さんに対して、どこか似たような立場だと少し感じており、その視点からちょっとだけお話しさせてもらいます。

今、仕事でツライ状況の人がそばにいたら、辞めるという選択肢を与えてあげて下さい。

「仕事辞めたら肩書きもなくなるし、年金・健康保険も払わないといけないしどうしよう」

「もう死んだ方がマシなんじゃねーか」

と私も本当に思っていたのですが、いざ辞めてみたらぜんぜん生きてます。

そして、彼には大変申し訳ないけど、私の生命維持のために10か月間養ってもらいました。

もちろん私の貯金も切り崩しながらなのですが、大半を彼に頼っていました。

真面目過ぎるタイプの彼は当初、なかなか腹をくくれなかったのですが、「もう結婚するしね」と秋ごろにはすっかり大黒柱に。

当時は後ろめたさもありながら養ってもらっていましたが、今思えば「死ぬことを選択するなら頼っておいてよかった」と改めて思いました。

逆にいうと、「死」はもう本当になにもかも終わるんだなと。

仕事の悩みは職場を変えれば解決するし、人と会うのが嫌なら在宅ワークの仕事はいくらでもあります。

お金の悩みも、死ぬことを考えれば他にやり方はいくらでもあったはず…。

保険金で払う住宅ローンの返済なんて、どれだけ虚しい住宅購入でしょうか…。

追い詰められている人にとって、「辞めたい」の前に、「死にたい」という気持ちはわりと側にあったりします。

自分の人生の時間を一瞬止めたいと思うほど疲れてるのです。

でも一瞬じゃないからね、一生だからね。

だからもし、いま身近に仕事がつらい人がいたら、辞めるという選択肢を与えてあげて下さい。

そして魔法のキーワード「仕事辞めてもどうにでもなるから、とりあえず休め、実際にどうにかなった人がいる」という言葉で、クリアにしてあげて下さい。

(私は母からこういわれて助かったので)

あなたの家族や恋人は大丈夫ですか?

うちの彼氏は、Twitterで以前からお話ししている通り、かなり飲み会が激しくお客さんも面倒な業界で、ストレスを抱えているだろうなと、思い返しました。

がしかし、本人は同僚と大変仲が良く、転職する気はないとのこと。

「仕事辞めたかったらいつでもやめや」

と一応言ったのですが、逆に「新しい職場、嫌になったらいつでも辞めや」と言われてしまいました。笑

「一生働かないといけない」と刷り込まれている男性にとって、少し軽くなる声掛けだと個人的には思っていて、ちょっとみなさん、ためしに言ってみてはどうでしょうか。

死ぬほど仕事が嫌なら、死ぬより辞めてもらった方がいいでしょ?

だからぜひ、声掛けしてみて下さい。

時代の節目なのか、身の回りに精神疾患の人が増えてきているので、真面目過ぎるいろんな人の気持ちを軽くしてあげて下さい。

 

今日も見てくれてありがとうございました。

良い発信ができました!